2009-11-11

11月11日11時の黙とう


11月に入って街中でよく目に付くのが、ポピーのブローチを胸元につけている人。

1918年11月11日11時…

4年続いた第一次世界大戦の終止符が打たれました。

銃声が聞こえなくなった瞬間です。

多くの死亡者及び負傷者を出した世界大戦…終戦翌年1919年より11月11日は、そんな戦争の被害者への追悼の日となり、11時ちょうどに2分間の黙とうを捧げます。

ちょうどこの時kojisatoは、チャリティーショップの店内に。

マネージャーのMoragから店内の音楽を消すように指示されて、店頭のドアをclose。

ショップスタッフとお客さんとで、静寂の2分間。

恥ずかしいことに、このポピーをよく目にしながらもソレが意味することをkojisatoは知りませんでした。

大まかに戦争が関わっているくらい。

ということで、ちょっとリサーチしてみましたので以下お付き合いください。

1919年、11月11日は"Armistice Day"と知られていました。armisticeとは、停戦を意味します。いわゆる「終戦記念日」ですね。

その後、"Remembrance Day"(追悼記念日)もしくは"Poppy Day"(ポピーの日)と呼ばれるのが一般的に…

ここで、このPoppyの由来です。

激しい戦火の中でも花を咲かせていたポピー。医師John McCreaは、フランスで兵士を助け、1915年に戦死した兵士の墓の上に咲くポピーから以下の詩を書きました…

In Flanders' Fields

In Flanders' fields the poppies blow
Between the crosses, row on row,
That mark our place: and in the sky
The larks, still bravely singing, fly
Scarce heard amid the guns below.

We are the dead. Short days ago
We lived, felt dawn, saw sunset glow,
Loved and were loved, and now we lie
In Flanders' fields.

Take up our quarrel with the foe;
To you from failing hands we throw
The torch; be yours to hold it high,
If ye break faith with us who die
We shall not sleep, though poppies grow
In Flanders' Fields.

John McCrae, 1915.

アメリカの詩人Moina Michaelは、この詩を読んで深く感化されました。そして、ポピーを使って戦死者を追悼、また同時に生き残った人々を助けるための活動を始めました。

まずはポピーを購入して、友人たちに託しました。そして、そのポピーを売って、売り上げを救済、旧兵士への援助にあてました。PoppyDayは、1921年、イギリスの退役軍事会のチャリティーによって活動されるようになって公式に認められるようになりました。

ポピーの花がシンボルとして選ばれたのには、様々な理由があります。ポピーは、戦後も野原に咲いていた生命力の強い花。その反面、その花の命は短く、まるで若い兵士が死んでいったかのようです。

また、ポピーの赤。野原一杯に広がる赤は、私たちに戦場に広がった血を思い起こさせます。

ということで、11月のポピー。

最初は、季節外れなポピーの姿を不思議に思いました。戦勝国に数えられるイギリス。しかし犠牲にした命は数多く…

連日アフガニスタンからの報道で、英国兵士の戦死が伝えられています。場所はココではないけど、この国は戦争をしている…と実感する瞬間です。そして、多くの人が平和を願う昨今。戦争という冷酷な現実に、国籍を超えて全ての被害者を追悼したいと思います。

ちなみに、偶然にも今日はポーランドの独立記念日です。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今日もご訪問、だんけっけ!
ブログランキングに参加しています。ポチっと押していただけると励みになります。
にほんブログ村 海外生活ブログへヨーロッパ在住の日本人によるブログ
今日もHappyな一日になりますように!
kojiczuk (kojisato & Pa-panda)