2010-07-26

ワインサークル遠足


いつもと場所を変えて…昨日はCalton Wine Circleの遠足でした。

「遠足」といっても現地集合。エディンバラの中心から市バスで東へ1時間弱。Prestonpansという町にある


というPUBが集合場所。

日曜日ということもあって、バスの本数も少ないであろうと早めに現地入りしたkojiczuk。

海岸にそってお散歩。
この町は、かつて貿易港として栄えたらしく、他…

伝説によると船で難破して故郷に帰るのが困難になった人たちのよって町が作られたとか。

中世期、非常に重宝されてきた塩の生産。海水の塩分はおよそ3%で、海岸に出来る自然の窪地(Pans)で塩を生産していたことと、そこに駐留した聖職者(Priest)の名を待ちの名前にしたことがあって、Prestonpansになったらしい。

他にも、上の写真に見れるのはPrestopansの名産品。

左から、酒造、塩、石鹸、陶器、そしてニシンの塩漬けが有名だったらしい。

そして、採鉱も。いまや、ノドカな片田舎となっているPrestopansだけど、かつての繁盛振りは壁に描かれた絵や、他、町のいたるところにインフォメーションの掲示板があって、そこから伺いしれます。

Wine Circleの目的は、もちろんココPrestonpansで1720年より家族稼業しているFowler一家のミニ醸造所。
普段はキットを利用してビールを自家醸造しているkojiczukですが、しっかり麦芽と砂糖のミックス、ホップの投入…と醸造の過程を一通り説明sてもらいました。写真上右から2番目の'Wee Heavy'は、ビールにしては高アルコール度で7.5%!

地元の人に愛されるこのビール。まずは普通のビールを半分飲んでから、Wee Heavyとミックス!それを"Happy Day"と呼んでいたらしい。そして、地元の人にとってお茶が解毒剤だったとか!?

前述の通り、陶芸も盛んなPrestopans。独特な色合いのティーポットは"broon coo (brawn cow)"と呼ばれているそうです。陶芸のお店は日曜日でお休み。今度行くときは、陶芸も見たいな~。

それほど、お茶の文化もビール文化も長く深いPrestopansにあるこのGothenburg。

かれこれ10年以上前、北欧旅行をしたときに立ち寄ったスウェーデンの町の名前と同じです。

というのも…

主の採掘者にとって「飲むことが習慣」。それを地方自治体からもサポート!そんな19世紀はじめにスウェーデンのGothenburgからはじまった伝統は、アルコールの消費をコントロールするという意義もあります。かつては各家庭でアルコール蒸留(スピリタス精製)を認めていたスウェーデンも、1855年からそれを禁止。代わり、町で唯一認められた場所を共同経営でサポートしていこう…と登場したのがthe trust public house。いわゆる町の醸造屋さんを中心にホドホドにお酒をみんなで楽しみましょう!みたいな?当時画期的だったこのアイデアを導入して、今にいたるのがこの"The Prestopans Gothenburg"なのです。

その由来は忘れたけど、この町の産業のシンボルが描かれたトーテンポールが目印のこのPUB。

kojisatoは、Gothenburger(写真下左から2番目)、Pa-pandaはビール煮込みのシチュー(写真した右から2番目)をオーダー。

建物も、ちょっとイギリスぽくない作りかな?内装の天井等も綺麗でした。

いつものメンバーと、たわいのない話から、自家醸造の情報交換等々…朝食を食べてこなかったAndyが、前菜→メイン→デザートを食べて満足したころに、それぞれ解散。お開きとなりました。

各自、バスに乗って帰宅するところ…kojisatoとPa-pandaは、帰路を歩けるだけ歩くことに!

午前中、雨がぱらついたけど、Pubを出る頃には気持ちのよいお天気!こんな日に、せっかくの海辺を満喫しない手はない!
ちょうど行きに干潮だった海岸沿いの道が、夕方には満潮で水の下。

代わりに少し高台にある小道を歩いていくと、実はそこもかつては港で、安全上の問題で人工的に埋め立てたことが判明!

右の写真が、かつて港町として栄えていた頃。インフォメーションの掲示板を見つけなかったら、絶対に気づかなかった事実。

行きに発見した、気になる石。

日本だったら、「○○の石」と名づけられ、紙の飾り(神社でよく見るような…なんという名前でしょうか?)に巻かれていてもおかしくない雰囲気のこの石。なんと氷河時代からのもので、不安定ながらもPrestonpans港の近くでバランスをとって保たれていたらしい。地元の人に語り継がれたのは、もしこの石が落ちたら、Prestonpansは存在しないであろう…という予言。1952年にハリケーンによってあっけなくも倒れてしまったこの石。まあ、塩作りに必要な窪地は健在で、Prestonpansも実際にまだ存在しているので、海辺ギリギリの場所でまだまだこの町を守ってくれているみたいです。

と、新しい場所で発見の多かった日曜日。蒸留所見学で、この町とスコットランドのビール醸造の歴史に関する冊子をお土産にもらったので、次回サークル会合までに読まないと!
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今日もご訪問、だんけっけ!
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今日もHappyな一日になりますように!
kojiczuk (kojisato & Pa-panda)

5 Comment:

Pa-Panda さんのコメント...

Nice pictures. The beer was very good.

えなんこ さんのコメント...

へぇーーー!こんなのあるんだ!!!!!
UKってつくづく不思議な国。。。。。

kojisato さんのコメント...

えなんこさん>面白いでしょ?
私たちもコッチで初めて知ったんだよ。
UKではサークル活動が盛んみたい。同じ趣味の人が
集まって、共通の話題を世代を超えて盛り上がる…
というのも面白いよね。

wendy さんのコメント...

『遠足』っていう響きにいくつになってもわくわくしてしまうのは、私だけ??
今回、また改めてエディンバラでビールを自家製している人の多さに驚き。
『Happy Day』もいわゆる自家製の部類??

過去の先人達ってほんとすごいよね。
何も無いところから作り上げていく。
私たちもそうなれればいいんだけどね。

それから、石に紙の飾り・・・。
『しめ縄』っでいいのかな?

kojisato さんのコメント...

Wendyさん>遠足っていくつになっても楽しいよね。
ビール自家醸造は、スコットランド全土で有名みたい。
もともとは自分で買うのが高くて…ってセコイとこから
きているのがまた国民性(笑)
Happy Dayを醸造していたのも、家族経営だから
半分自家製だよね。

あの石に紙の飾り…「しめ縄」だと思う。
ふと、日本語が出てこなくて困るときしばしば(苦笑)