今、自分たちに出来ること

今日で東北日本大地震発生から一週間。

悪天候が追い討ちをかけ、厳しい避難所生活、そして行方不明者の救助作業と予断が許されません。

直接津波の被害を被った地域や福島原子力発電所の映像が中心にテレビに流れていましたが、その周辺地区での被害の様子と現地の悲痛な助けを求める声も出てきました。

福島県いわき市、実はkojisato、この町で一ヶ月合宿をして自動車学校に通いました。

結局、バイト代全てをはたいて取得した運転免許は、その後まさに「ペーパー」となり、ドイツで有効期限のない運転免許証に変えて以来、いつしか日本での有効期限は切れ、もう何も覚えていないkojisatoがスコットランドで車を運転する日はないだろう…と思いながらも、ＥＵ圏内で有効ということで、「身分証明書」代わりに携帯しています。

この運転免許証自体より、もっと実になったのが一ヶ月過ごした福島での生活でした。

何しろ、生まれてはじめて一ヶ月近く地元の方言という環境の中で生活し、同じ日本語なのに分からない言い回しはあるし、聞き取れない言葉はあるし…ちょっとした留学気分です。

そんな中、妙に気があって、学校卒業後も突然京都へ一緒に旅行へ行ってしまうような友だちも出来、思い返して何が頭に浮かぶかというと…交通標識やエンジンの掛け方ではなくて、対向車線に何もない高速道路で緊張して腕が痛くなるほど硬直して運転したこと（危ないですね）と、あのどこかほっとする指導教官の福島訛り。

もう十年以上前で連絡を取っている人も一人もいないけど、どこか見覚えのある景色や地元の方が話す声を聞いて、あの時、お世話になった皆さんはどうなのだろう？と名前すら覚えていないから調べる手段もないけど、気になりました。

前ブログの繰り返しになるかもしれないけど、日本から遠く離れて暮す日本人たちからも「今、自分に何が出来るか？」という出発点から色々な動きが出てきました。

中には早速、募金活動を計画する人も出てきて、エディンバラ市内に暮す日本人ネットワークの中でも、それぞれの形でお手伝いが出来るようになりました。

「頂いた義援金のお礼に、折り紙を！」という提案も出て、自宅にいる朝晩、研修中の休憩時間を利用してkojisatoも出来る限りのお手伝いを決めました。

くすだま、折鶴、ハートの３点。

「何かしたいけど、何も出来ない」と被災地の様子と自分の無力さに押しつぶされそうになった人は少なくないと思います。自己満足と言えばそれまでだけど、折り紙を無心に折りながら、少しその気持ちが和らぎました。

小さいお子さんがいる家庭が多いプレイグループのメンバーも、一同で義援金を送ることを決定。そのプレイグループ内で日本語教室を開いているkojsiatoも、今日の授業料をその足しにと上乗せしてもらいました。

今、自分の事でも精一杯という面もあるので、こうやって色々と引っ張ってくれる方がいると本当にありがたい。出来る限り、裏でそのサポートが出来たらな…と思います。

今日のレッスンで子どもたちの様子はどうだろうか？と少し心配しながらの授業開始となったけど、そんな心配とは裏腹、賑やかで楽しいクラスになりました。

今週は、研修先の小学校といい、子どもたちに救われたかな？

６週間の研修も、ちょうど折り返し地点に立ちました。

子どもたちの変化はめまぐるしく、そして思わず驚いたり、笑ってしまう出来事もあって、ちょっとそんな研修の様子も今度は書き残そうと思います。
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今日もHappyな一日になりますように！
kojiczuk (kojisato & Pa-panda)