フレッシュマン遠足

昨日のブログで予告をした通り(参照リンク）、HNC Childcare 2010/11コースの遠足に行ってきました。

エディンバラからバスで一時間ちょっと。あともう少しでグラスゴー！っていうところかな？

なかなかエディンバラを出る機会がないから、車窓を眺めるだけでも楽しい。これぞスコットランド！というくらい、長閑な放牧地に羊や牛がノンビリ。

向かった先は、New Lanark。スコットランドで登録されている５つユネスコ世界遺産のうちの一つ！

かつての綿紡績工場を世界的に有名にしたのが、Robert Owen。昨日のブログは、彼の業績をまとめたビデオでした。



New Lanarkの綿紡績工場は、1786年にDavid Daleによって労働者の住宅を併設して作られました。自然の中に作られた工場。それは、近くを流れる川の水力を利用するためでした。現在でも、水力を利用してタービンが作動し、一部の電力を供給しています。


産業革命時代に突入したイギリス。その当時の工場での労働状況とは、労働者の危険を顧みないほど危険で劣悪でした。労働者の中には、子ども達の姿も見られ、５～6歳の子ども達も大人同様に働いているのです。

Daleの娘と結婚した、つまり義息子としてDaleのビジネスに参加してきたのがRobert Owen。Daleから工場の権利の一部を譲り受け、1800年から25年間、工場の管理に携わります。


Owenのモットーは、"man's character is made not by him but for him, that it has been formed by circumstances over which he had no control, that hi es not a proper subject either of praise or blame."、簡約すると「人間は環境によって変えられる」ということ。

そこで彼が、当時としては非常に斬新な試みを実践したのが、子ども達を労働の第一線からはずすこと。工場に学校を併設して、子ども達に教育の権利を唱えました。また、同時に作られた幼稚園は世界初のものです。

工場の業績を、労働者の労働意欲を上げることで延ばしたOwenの実績は、他にも住宅援助や医療サービス、そして、コミュニティー内での手ごろな値段の食料、日常品の提供は、現在のco-operativeの原型となっています。

世界では、まだまだ子どもの労働が当たり前の国があるけど、kojisatoが育った環境、そして、同じコースに参加している全員が当たり前だと思い勝ちな、教育の権利。実はそれが「当たり前」になったのがほんの少し前のことで、これから教育に携わる自分達がOwenの哲学を含めて、どうしてソレが必要なのかを考え直すキッカケとなるフレッシュマンを対象とした遠足にふさわしい場所でした。

一日中、行動をほとんど共にしたのは、クラスメイト。さすが、幼児教育に興味のある人ばかりだから、例えばkojsiatoのつたない英語を聞く耳がある。すすんで声をかけてくれる優しさがある。そして、気遣う思いやりも…本当に、このクラスに一員になれてラッキーだな～。頑張らないとな～と心から感じたkojisatoでした。
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kojiczuk (kojisato & Pa-panda)