只今、ニコルの実家からの「ふるさと便」のリンゴを齧りながらPCに向ってます。
今回も大量のリンゴとトマト、不揃いのニンジンetc.
kojisatoもその恩恵にあずかって、「ふるさと便バンザイ!」と大喜びするものだから、ニコルの両親が前例になく頻繁に色々送ってくれます。
先日、kojisatoは熱にダウンで過ぎてしまった「ドイツ統一記念日(10/3)」でしたが、西と東…壁が崩壊しても「心の壁」は未だ完全には取り離されていません。"OSTalgie"といノスタルジーをいじった造語がありますが(Ostは、東の意)、いわゆる「アノ頃は良かった…現象」。
現実は旧東ドイツDDRの体制は限界にきていて、壁の崩壊が意味すること、ドイツが再び一つの国になったことは大きいのだけど、いまだ残る経済格差や失業率の問題…どうも現在との折り合いがつかなくなると人は過去に郷愁をいだくようです。
個人的見解では、西より東のドイツ人の方がこの「統一記念日」に様々な想いを馳せる人が多いと思います。kojisatoの友好関係が最高80歳代にまであるということもあるけど、DDRで生まれ、育ち、社会経験をした一般の人…
当時のスパイ政策やベルリンの壁を抜けて脱出した人たちのドラマが近年映画やドラマ化されてひときわ目立ってしまっているけど、普通に暮らしていた一般人にはそれなりに当時の思い出や、悪い話ばかりでもないのです。
kojisatoは、そんな当時の話を聞くのが大好きです。もちろん良いことも悪いことも。
旧東出身の人をOssi(オッシー)、旧西出身の人をWessi(ヴェッシー)と呼ぶ愛称とも軽称とも捉えられる言葉があります。
当時、幼少期をOssiとして過ごしたニコルも彼女の家族も典型的な東ドイツ人。
はじめは人見知りで警戒心が強く、ちょっと冷たい印象を与えてしまうけど
実際に親交を深めていくと、本当に家族のように末永いお付き合いをしてくれる人たち。
もちろん、南にも西にもそんな人はたくさんいるだろうけど、旧東ドイツにずっと暮らすkojisatoは例えば西や南へ遠方に旅をするといつも思います。
ニコルのママは、週末の電話のたびにkojisatoが元気か聞いてくれます。頻繁に送られる「ふるさと便」も「ほら、kojisatoも他の子たちも学生なんだから!」って(笑)
ニコルに「今日は統一記念日だね。なんか特別なことでもする?」と聞いたら、
病理学の口頭試験が近い彼女(kojisato毎日、宇宙語の公演を聴講中。ここまで解らない言葉を呪文のように唱えるニコルがスゴイ!)曰く、
「別に…Ossi はいつまでたってもダメなOssiで、WessiもいつまでたってもWessiだよ。」
現状を見ると仕方のないことなのだけど、旧東ドイツがあいかわらずドイツのお荷物になっているような傾向と、その旧東出身者の自嘲気味なコメント。
これが統一記念日の現実なのだなと思ったのでした。
とらわれない。自由でいる。
3 年前
8 Comment:
今日、ちょうど東出身の友達とドイツ統一について話をしたところです。彼女も「西の人たちは、あんまり関心がない」と話していました。統一といっても、東が西に飲み込まれたような感じで、西側の生活に変化があったわけでないから仕方ないんじゃない?と二人で話してました。
東と西の格差が良く言われるけれど、もともと、南・西・中部・北・東と郷土色豊かなドイツ。全ドイツが同じ色に染まることはなさそうですよね。
pupuさん>おー、私が言いたかったことを
綺麗にまとめて頂いて、ありがとうございます!
そうなんです。ドイツは冷戦時代の分裂
以外に、
長く統一していなかった封建諸侯の国だから
本当に色々ですよね。だから「よそもの」の
私たちは興味深く考察できるというわけですが。
久しぶり!
あなたの家からもらってきた本(ベルリンの秋)を読んだり(めっちゃおもしろかったの!)、Dr.DDRさんの研究の話をきいたり、(そういえば、彼も元気ですか?)実際ロストックみたりして、今まで小さい頃に世界中にちらばった壁のかけらで位しか、感じることのなかった東西ドイツの事、知るいい機会になりました。
そっかー、10月3日だったのかー。
今まで歴史に興味って全然なかったけど、最近いろんな歴史に興味を持つようになりました。(日本のもね)
自分の無知に毎回驚くばかり。
具合はよくなったかしら?
riecchi>「ベルリンの秋」、後半は
陳腐だったけど、実際の歴史事項が織り交ぜて
あって、面白かったでしょ?
私は東ドイツにずっといるから、ココの
人たちと一緒に壁を感じているかな。
1999年から今までの変化だからね。
ちなみに壁崩壊当時に生まれた子が今年で
成人!
なんか、歴史を感じるでしょ!?(笑)
すっかり元気になったよ。ありがとう。
これから眼科に行ってきます。
I was also born during the communist times and I can still remember some things.
Many people have the same OSTalgie in Poland (it's just not called like this) They remember that everybody had jobs, people lived on more or less similar level. They forget that it was mostly a lie - people had to wait for anything they needed in very long lines, the country was taking bank loans to pay for the failing economy. Even so, we had it better than eas - germans. It was not so oppresive politically
どうも^^
扁桃腺はもう大丈夫ですか?
ふるさと便ってほんと助かりますよね!
私も毎回、いかに送料を安くするか考えて、なるべく乾燥ワカメや高野豆腐などを頼みます(日本で高野豆腐なんて食べたことなかったけど、これが沢山レシピもあって)。
東出身の知り合いはそんなにいませんが、まだまだ東の人は南では孤立しているような気がします。よく南の人が、「彼はやっぱりOssiだから」とか言うと、不愉快ですね。わたしはどこ出身であろうが、良識があれば何とも思いませんが。
Pa-panda> I like to hear about your story too.
It's samething dirrerently than my childhood.
About it we talked already enough, or?
I know now, thre're lies in such a socity. But you don't have to be envious about your experience;-)
erdbeerさん>扁桃腺、すっかり小さく
なりました!ありがとうございます。
実家に「ふるさと便」が頼めてうらやましです。
1年に一回拝めれられれば嬉しい日本からの
「ふるさと便」。
高野豆腐、日本でも好物でした。
美味しいですよね。
南の人のことを嘲笑する人が北に
いるように、ステレオタイプで物差しを
する人もその心理も仕方のないことですね。
そこで、実際に素晴らしい人と出会えば
そんな勘違いも払拭されるのですが。
先入観で相手を決め付けるのは危険だな
と思います。
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