ニコルの涙。透明人間kojisato。

このところ秋晴れが続いています。

となると、ますますドイツを離れたくなる。

だって、お天気の悪評高いスコットランド。こんな素敵な青空と太陽を拝めることなんて、何度あることやら．．．公園のベンチで読書したり、うたた寝なんて絶対無理でしょ？

「ドイツ生活の濃いラストスパートの２週間になります！」と宣言した通り、本当に毎日が「濃い」です。

土曜日には、日独共同でお別れ会を．．．

いつもツイツイ深夜までダラダラして、kojisatoの暮らす南町から帰るのが遅くなると、日が暮れるのも早くなってきたし良くないかな？

と、開始を１７時と早めに設定したのだけど．．．

kojisatoオリジナル「殺人ポンチ」（←ニコル命名）に、ポーランド土産のミント味ウォッカ。

他、ママチュクお手製のポーランド料理Flakiと呼ばれる鶏のモツスープ、そして塩漬けピクルスの他に．．．

それぞれが持ち寄りで、焼きそば、寿司、サラダ、ヨモギ餅まで！

ロストックに暮らす日本人メンバーもすっかり入れ替わりで、kojisatoが仲良くしていた音大メンバーも知る人もわずかに。そんな、最近道端で会うことすら稀になってしまった旧知の音大メンバーに加え、S&S夫妻、そしてWG(寮ユニット）メンバーが同じ食卓で、たくさん食べて、飲んで、笑って．．．

なんと、７時間の長丁場で結局は深夜解散になってしまいました。

翌日は、二日酔いで朦朧（苦笑）。

翌々日の今日は、大学図書館のカードを返却、Mensa（学食）カードを返却、銀行口座を一つ解約して．．．

すこしずつ、kojisatoのドイツでのIDを削減していきます。

秋晴れで心地よいから、街に出ている人が多くて、街頭のポスターを見ると告知されたイベントはすでにkojisatoが「ココに存在しない」日程。

IDを消しながら、徐々にこの国で透明人間になっていくような気分です。

同時に引越の準備と試験勉強に追われる同居人ニコル。

今日は引越先の部屋の壁を塗り、新しいベッドを組み立て．．．

友だちを通して見つけたルームシェアだけど、清潔好きのニコルには目に余る「不清潔な状況」。

「キッチンも、バスルームも、アレして、コレして、綺麗にしないと！」

と、最初は語気に勢いのある彼女だったけど、

試験勉強が同時にはかどるわけではなく、色々なことが混沌な中、ついに「涙」。

「本当は、ここから出たくない。」

学生寮は、滞在出来る学期数が決まっている。普通より在籍年が多い医学部生もその例外に漏れず、止む終えず引っ越すことになったニコル。

新生活は未知だから、やっぱり居心地の良い日常が名残惜しくて怖い気持ちはよく分かる。だって、kojisatoも同じだもん。

ニコルとkojisatoは特に、理想的な同居人。チームメイトで、親友で、家族で．．．

ドイツで確立したものを、少しずつ剥がしながら、新天地でやっていけるのか．．．

違う国、違う制度、違う環境、違う言葉

新しいことは飛び込む前が怖い。今、透明になりつつあるkojisatoがエディンブルクでどんな色を受けるのか。

心中複雑。荷造りした荷物は、明後日、引越屋さんに引き取られていきます。


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kojiczuk (kojisato & Pa-panda)