クリスマス前のこの時期、ドイツ人が好んで見る映画があります。
それが
"Die Feuerzangenbowle" (1943)
Feuerzangenbowleとは、クリスマス・マーケット恒例のGlühwein(ホットワイン)の姉妹版。
火をかけたワインの上に、砂糖の固まりがあります。それにアルコール度50%以上のラムをタップリかけて、点火!
砂糖が一瞬にして、青い炎に包まれて、溶けた砂糖がポタリポタリとワインに落ちます。
ラムのアロマの効いた、一味違うGlühwein。
さて、この"Die Feuerzangenbowle"、ドイツ人なら誰でも知っている作品。
2005年NDR(北ドイツ放送)の「ドイツ映画100選」にも、堂々の5位にランクイン!
Germanistik(ドイツ学科)のクリスマスパーティーでは、毎年、この映画が流されます。
いわゆる上流階級にありがちな「紳士クラブ」。ある日の話題は、それぞれの学校での思いで。そこに1人話題に入れなくてヤキモキしていたのが、人気若手作家Johannes Pfeiffer(ヨハネス・プファイファー)。なぜなら、彼には家庭教師がいて、学校というものに通ったことがなかったからなのです。
ということで、心よい(!?)友達が、ヨハネスを数週間、学生服を着せて、高校に体験入学させることに。
そんなの上手く行くの!?
と思うけど、ヒゲをそって、髪型を7:3にして…すっかり若作り。
作家らしく機転のきく彼は、たちまちクラスの人気者に。
クラスの「野郎」をしたがえて、先生にイタズラしたり…
17歳のEva(エヴァ)と、まるで初恋のような恋。
実は、ヨハネス、美人の女優の奥さんがいます。
彼の「秘密計画」を知らない奥さんが、何も知らずに高校のある町までやってきたり…
さて、そこにどうして"Feuerzangenbowle"???
映画のオープニングの紳士クラブのメンバーが囲むのがこのFeuerzangenbowle。
ラストに、その秘密が明かされます;-)
古い映画ですが、kojisatoも何度か見ました。ドイツ語初心者にもお薦め。また、当時の学校の様子とか、先生と学生の立場とか、そういった部分も面白いです。まるで昔の日本の学校のような。
ロストックのクリスマス市は、大学の近く…というか、大学がクリスマス市の中にあります。
12時45分終了のゼミ。
外を出れば、右も左も誘惑だらけ(^_^;)
Bratwurst(グリルソーセージ)を食べて、Feuerzangenbowleを一杯。
ドイツのクリスマス市といえば、デポジットのマグカップ。毎年、微妙に違います。お土産に頂戴する人も結構いますね。kojisatoも、最後のクリスマスということで、初めてマグカップを持って帰ってきました。
さりげなく、ロストックのシンボル市役所が描かれています。ブーツの形も可愛いでしょ?
上級者(?)になると、毎年集めている人や、ドイツ中のクリスマス市を巡って集めている人も…。
ドイツ滞在の方、あなたの街のマグカップはどんなですか?
また今年も、"Die Feuerzangenbowle"が観たくなってきたなぁ…。
2 Comment:
どもども^^
ニコルさんのケーキ美味しそうです。
一瞬ロシアンツォプフ?ツゥプフ?に
見えましたが、トルテなんですね!
私も先日、学校で1,5Eで配られていた
グリューワイン片手に講義に(苦笑)。
ノンアルコールだと騙されて、フラフラに
なって帰宅しました><。
こんな映画があると聞いていて…
タイトルを知らず気になっていたので、
良いこと聞きました!
>あなたの街のマグカップはどんなですか?
去年からこちらも長靴がブームですね。
かと思いきや、使い回しの2005のが
混ざっていたりして…お店によります。
Erdbeerさん>毎度です:)
今回も、美味スイーツでした。
医者の道諦めたら、レストランを
開きなよ~って、みんなで言ってます。
それか、病院の食堂(爆)
大学販売でEUR1.50は高いですね~。
こっち、EUR1くらいかな?
って、大学で普通に「酒」売るところが
ドイツらしいですよね。
ちょい酔っ払いながら、通訳の仕事に
そのまま行っちゃいました(笑)
マグカップ、形だけでなくモチーフも
色々ですよね。年数も書いてあるから
記念になります。
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